日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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逆イールド

2019年1月5日(土) 日本経済新聞 朝刊

将来の景気後退の兆候
 債券市場で満期までの期間が長い債券の利回りが、短い債券の利回りを下回って長短金利が逆転すること。通常、満期までの期間を横軸に、それぞれの債券の利回りを縦軸にとった利回り曲線「イールドカーブ」は、期間の長い債券ほど利回りが高いため右肩上がりの順イールドとなる。
 米債券市場では長短金利が逆転すると、将来の景気後退の兆候とされる。期間の短い金利は目先の金融政策の動向に大きく左右される一方、5年や10年といった長めの金利は将来の経済や物価、金融政策を巡る市場の見方を映して動く。米国では過去30年間で3回の逆イールドが発生して、いずれの場合もその1~2年後に米景気は後退に陥った。
 12月初めには米5年物国債の利回りが2年債を11年半ぶりに下回った。市場が注目する10年債と2年債の差も急速に縮小している。ただ、多くの中銀関係者は逆イールドと景気後退の直接的な因果関係は認めていない。ある日銀幹部も「米連邦準備理事会(FRB)が大量の米国債を持っているので長期の金利が以前より下がりやすいのは当たり前だ」と指摘する。