ライドシェア
2019年1月21日(月) 日本経済新聞 朝刊
世界市場、22年に950億ドル
米国などでは自家用車で乗客を送迎するライドシェアが定着している。ウーバーや東南アジアではグラブなど様々なサービスが相次ぎ、大和総研によると世界のライドシェア市場は2017年の550億ドルから22年には950億ドルにまで膨らむ見込みだ。ただ日本では「白タク」として認められておらず、複数の乗客が同乗する相乗りタクシーが始まりつつある。
通常のタクシーを使う相乗りサービスは昨年6月から始まった。ニアミー(東京・千代田)のアプリで目的地を入力すると、行き先が近い利用者が引き合わされる仕組みだ。愛知県春日井市や名古屋大学などは1月から相乗りタクシーの実験を始めた。
国土交通省は昨年、相乗りタクシーの実証実験をした。利用者アンケートでは7割が再利用の意向を示したが、同乗者とのトラブルを心配する声が約5割に上った。普及に向け利用者の懸念をなくす施策が必要といえる。