日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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北極圏のLNG生産

2019年6月14日(金) 日本経済新聞 朝刊

北極海航路でアジアに輸出
 ユーラシア大陸の北部と北極海の大陸棚には石油・天然ガスをはじめ豊富なエネルギー資源が眠る。北極圏の大半を領有するロシアは、「資源大国」の基盤強化をめざすプーチン政権下で、21世紀の有望な資源供給源として開発を本格化した。その柱の一つが液化天然ガス(LNG)だ。
 主なプロジェクトは現在、ヤマルLNGとアークティック(北極)2の2カ所で、両方ともロシアの独立系ガス会社ノバテクが主導する。仏トタルや中国企業が出資し、三井物産など日本企業もアークティック2への出資を検討している。ロシアは北極圏に天然ガスだけで74兆立方メートルがあり、大量の未確認の埋蔵も見込めるとしており、今後もアークティック1や3といった有望事業が相次ぐ。
 ロシアは北極圏で天然ガスを採掘するだけでなく、現地でLNGに加工して付加価値を高めることを重視する。北極海航路を利用してアジア太平洋地域と欧州への輸出を増やす計画で、米国などと世界のLNG市場をめぐる競合が激しさを増している。北極圏へのロシア軍増強の背景にも、資源開発を守る思惑がある。