日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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市販薬

2019年7月12日(金) 日本経済新聞 朝刊

税優遇も利用進まず
 薬局やドラッグストアで売っている医薬品。リスクの程度で種類が分かれており、薬剤師が説明して販売する必要がある「要指導」と「第1類」の市販薬は約120品目ある。都道府県が実施する販売資格の試験に合格した登録者も売れる「第2類」「第3類」は約1万600品目ある。調査会社の富士経済(東京・中央)によると、2017年の市販薬出荷額は16年比2%増の6488億円だった。
 医師が病院で処方する必要がある医療用医薬品から転用された市販薬は「スイッチOTC医薬品」と呼ばれる。その数は現在約1700品目と、市販薬全体の約16%。金額ベースでは25%にとどまる。医療用からの転用を申請して承認を得るルールの導入は1983年で、昔からある風邪薬やうがい薬などはスイッチOTCに含まない。市販のみの薬もある。
 政府は2017年に市販薬の購入を促す「セルフメディケーション税制」を導入した。スイッチOTCの購入額が年間1万2千円を超えると、超過分が総所得金額から控除され、税負担が軽くなるという制度だ。不必要な通院を防ぐ効果を期待しているが、実際の利用は見込みを大きく下回っている。