日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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測位衛星

2019年8月20日(火) 日本経済新聞 朝刊

当初は軍事目的 各国精度競う
 位置情報の計測に必要な信号を送信する人工衛星。米国の全地球測位システム(GPS)に加え、欧州連合(EU)の「ガリレオ」、ロシアの「グロナス」、中国の「北斗」の4つが世界で展開している。これらを総称して「GNSS」(全地球航法衛星システム)と呼ぶ。日本の「準天頂衛星」とインドの「IRNSS」の運用は自国周辺に限定されている。
 測位衛星は一般に1日に地球を約2周まわる。測位には地上側で最低4つの衛星から同時に信号を受信することが条件となる。世界初の米GPSは1978年に打ち上げられた。日欧以外はミサイルの誘導など軍事目的で開発を進めたが、米国は2000年に民間でも利用しやすくした。信号が届けば、誰でもすべての衛星の信号を無償利用できる。
 利用者の位置を把握したゲームや施設案内、安否確認など様々なデジタルサービスが生まれている。欧州衛星航法システム機関(GSA)の予測では、20年に受信端末が80億台に迫る。都市部のビルの谷間では信号が反射するなどして正確な計測が難しく、これを補完する技術開発も進む。自動運転車などでは超高精度の測位が不可欠で、各国ともセンチメートル級の精度を競っている。