日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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宇宙ごみ

2019年9月10日(火) 日本経済新聞 朝刊

高速で漂流、衝突なら被害甚大
 宇宙を漂う役に立たない人工物の総称だ。運用を終えた人工衛星、打ち上げ後に切り離された使用済みロケット、衛星やロケットから外れたボルトやナットなどの部品、ロケットや衛星が爆発した破片などがある。
 宇宙利用の拡大に伴い、宇宙ごみは増え続けている。欧州宇宙機関(ESA)によると、宇宙を漂う人工物の9割以上が宇宙ごみで、内訳では破片が一番多い。不要になった衛星、使用済みロケット、部品と続く。高度2千キロメートル以下の低軌道と、通信衛星などで利用する高度約3万6千キロの静止軌道に多い。
 宇宙ごみは(1)高速(2)観測が難しい(3)除去が難しい――という3つの理由から危険だ。速度は静止軌道で秒速約3キロ、低軌道では同7~8キロに達する。大きさ10センチメートル以上の宇宙ごみが衛星や国際宇宙ステーション(ISS)にぶつかれば被害は甚大で、小さな物体でも損傷の恐れがある。宇宙ごみが一定以上増えると、衝突で発生した破片が連鎖的に次の衝突を起こして増え続ける現象が起きると懸念されている。衝突リスクを下げるためには余計な宇宙ごみを増やさないだけでなく、減らすことも重要になる。