日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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量子コンピューター

2019年10月19日(土) 日本経済新聞 朝刊

複数方式で研究開発進む
 物質を構成する原子や電子など、極微の世界で成り立つ物理法則「量子力学」を応用したコンピューター。従来のコンピューターは「0」と「1」のビットという単位で情報を表して計算するが、0と1の並び方によって膨大な量の計算が必要になる。これに対し、量子コンピューターは0と1のどちらでもある「重ね合わせ」という特殊な状態を利用して計算する。この原理を応用すれば、従来は難しかった計算が短時間でできると期待されている。
 基本的な概念は1980年代に登場。量子コンピューターは金属を極低温まで冷やす「超電導」と呼ぶ現象などを利用してつくるが、高度な技術がいる。近年、米グーグルなどIT(情報技術)大手が参入して開発競争が活発になり、性能が急速に向上している。
 量子コンピューターには複数のタイプがある。グーグルや米IBMは汎用性の高い「量子ゲート方式」と呼ばれる種類の開発を進める。商用化ではカナダのベンチャー企業が開発する「量子アニーリング方式」が先行している。両方式とも特徴と課題があり、世界の企業、大学などが具体的な活用法の研究を進めている。