日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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高速取引

2019年10月20日(日) 日本経済新聞 朝刊

売買注文、1秒間に数千回
 HFTはハイ・フリークエンシー・トレーディングの頭文字で、コンピューターを駆使した超高速の金融取引を指す。過去の価格の動きを統計的に分析し、1秒間に数千回もの高頻度で売買の注文を繰り返す。わずかな値幅、瞬時の動きをとらえて資金を回転させることで利益を積み上げる。株式のほか、デリバティブ(金融派生商品)や外国為替など取引規模が大きく流動性の高い市場を取引対象とする。
 取引価格のゆがみをとらえて、割高なものを売り、割安なものを買うという取引が多い。多くはその日のうちに反対売買で決済するため、相場全体の値動きを抑制する効果があるとされる。ただ、プログラムの不具合で株価が急落したり、短時間で値動きが増幅したりする例もある。
 市場に売り注文や買い注文を常に出す「メーカー型」と、メーカー型の注文に注文をぶつけて約定させる「テイカー型」の2つに大きく分けられる。HFT業者は市場への流動性の供給者として重要な役割を果たす。一方、株価情報をいち早く取得し、ほかの投資家に先駆けて取引する手法については批判的な声もある。日本では金融庁がHFT業者の登録を義務付けており、現在、54社が登録している。