日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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資本主義

2020年1月1日(水) 日本経済新聞 朝刊

自由競争が礎、成長促す
 モノやサービスの生産手段(資本)を持つ資本家が労働者を雇って商品をつくり、稼いだ利益を投資に回して成長につなげる経済システム。「資本制」とも呼ばれる。1602年のオランダ東インド会社設立や1700年代後半の英産業革命などがきっかけとなり、資本主義経済は世界に広がった。
 資本主義を支える土台には、自由に競争できる市場がある。英経済学者のアダム・スミスが1776年に刊行した「国富論」で、「自由な競争が経済全体の成長を促す」と説いたことが理論的な支えになった。土地などの私的所有や資本の蓄積、利潤追求、労働市場、株式会社制度なども資本主義に欠かせない要素だ。
 資本主義に対抗する概念として、社会主義・共産主義がある。19世紀に失業や貧困が生じたことから、独経済学者のマルクスや独思想家のエンゲルスらが提唱した。政府が経済活動を計画し、所得を平等に配分する。1990年ごろまで旧ソ連や東欧諸国が採用していたが、低成長やモノ不足で挫折。現在では市場経済を取り入れる国が世界の大多数を占める。