日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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高炉

2020年1月31日(金) 日本経済新聞 朝刊

国内6社から3社に集約
 製鉄工程の上流にあたる製鉄所の中核設備。とっくりのような形で、炉内の温度は2000度以上になる。鉄鉱石とコークス(蒸し焼きの石炭)を交互に投入し、炉の下部から熱風を吹き込む。鉄鉱石を溶かしながら酸素を取り除き、「銑鉄」と呼ばれる溶けた鉄をつくる。不純物を除去する製鋼工程と圧延工程を経て、最終製品の鋼材になる。15~20年は生産を続けることを前提に稼働しており、一度休止して火をとめると再稼働までに長い時間がかかる。
 製鉄には高炉方式のほか、鉄くずを電気炉で溶かす方式がある。日本鉄鋼連盟によると、2019年の国内粗鋼生産量は9928万トンで、高炉は約4分の3を占める。世界では製造時の二酸化炭素(CO2)排出量が少ないとされる電炉へのシフトも進みつつある。
 日本国内で高炉を持つ一貫製鉄会社は日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼所、日鉄日新製鋼(日新)の4社。20年4月に日本製鉄が日新を合併するため、2000年以前に6社だった高炉大手は3社体制に集約される。鉄鋼会社のコストの7割は鉄鉱石などの原材料が占める。近年は資材価格や輸送費が上昇し、国内需要縮小を見すえた効率化が急務になっている。