日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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インドの金融システム

2020年2月16日(日) 日本経済新聞 朝刊

国営銀行の存在大きく
 インドの金融システムは国営銀行の存在感が大きいのが特徴だ。都市部に営業拠点を多く持つ大型の銀行などが分類される「指定商業銀行」の総資産のうち、国営銀行が6割を占める。民間銀行は3割にとどまり、残りが外資系銀行などだ。このほか農村部などで展開する地域銀行やノンバンクなどがある。
 インド経済は2008年のリーマン危機の影響が相対的に小さく、国営銀行の不良債権比率は危機前後で2%前後で安定していた。だが直近5年間で大きく高まり、足元では10%を超える。工業化を急ぐ政府の意向を受けやすく、採算に疑問符が付くインフラ整備などのプロジェクトへの貸し出しを迫られ、不良案件が増えたのが一因だ。企業の倒産処理を円滑にする破産・倒産法が16年に導入されたことに対応し、不良債権処理を進めるため「見積もり」を厳格にし、比率が高まった面もある。
 金融不安の高まりに対し、政府は国営銀行の合併や公的資金の注入などで対処しようとしている。一方、中長期的には経営規律を高めるため、国営銀行の民営化も課題とされる。