日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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新資本規制(バーゼル3)

2020年3月29日(日) 日本経済新聞 朝刊

健全性強化、副作用も
 2008年のリーマン・ショックの教訓を踏まえて整備した金融機関に対する自己資本規制。損失を吸収する自己資本を「量」と「質」の両面から強化したのが最大の特徴だ。日米欧などの主要国の銀行監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会がつくった第3弾の規制のため「バーゼル3」と呼ばれる。日本では海外業務を手がける国際基準行に適用している。
 リーマン危機の処理では多額の税金を投入して各国の国民から批判が高まった。このため「大きすぎてつぶせない」との事態を防ぐ手立てをいくつも盛り込んだ。巨大金融機関には最低基準に上乗せして自己資本を積ませるほか、破綻処理計画なども提出させた。自己資本だけでなく、すぐに換金可能な資産をどれだけに手元に持っているかといった規制もある。
 バーゼル3の導入に伴い金融機関の財務の健全性が大幅に増したことで、今回の局面でも金融機関自身の経営難が目立つ事態にはなっていない。ただし、銀行の健全性強化と裏腹に、投融資をしにくくなったり銀行が余分に資金を抱え込まなければならなくなったりする副作用もある。最近のドル需給の逼迫はバーゼル3の規制が影響しているとの指摘もある。