日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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CLO

2020年6月3日(水) 日本経済新聞 朝刊

レバレッジドローン束ねた証券
 Collateralized Loan Obligationの略称で、ローン担保証券と呼ばれる。投資格付けの低い欧米企業は銀行から資金調達する際、社債などに比べて返済順位を高めた融資であるレバレッジドローンという仕組みを活用することが多い。CLOは複数のレバレッジドローンを束ねた商品だ。
 国内の金利がマイナスに沈むなか、日本勢は相対的に利回りが高いCLOに積極的に投資してきた。日銀と金融庁の調査によれば、2018年末時点の世界のCLO残高は82兆円。日本勢のシェアは市場全体の18%(19年3月末時点)にのぼる。特に農林中央金庫の保有残高は世界最大規模だ。
 CLOは元金償還の順位に応じて区分けされ、農林中金は最も安全性の高い「AAA格」だけに投資してきた。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響などでCLOの裏付けとなっている融資先企業の格下げが広がれば、リスクが高まる可能性はある。低格付け企業への融資がCLOに形を変えて投資家に保有される構図は、08年のリーマン・ショックの引き金となったサブプライムローンにも似ていると懸念する見方もある。