日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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自社株買い

2020年6月21日(日) 日本経済新聞 朝刊

資本減らしROE改善
 企業が発行済みの株式を買い戻すこと。配当と並ぶ企業の株主還元策になっている。市場に流通する株式数が減り、貸借対照表上では資本を減らすことにつながる。株式の需給が改善するほか、投資家が重視する1株利益や自己資本利益率(ROE)を高める効果がある。
 手元に抱える資金が多い企業に対して、投資などに充てる予定がないならば自社株買いによって還元すべきだと、外国人投資家が求めることが多い。株主総会で自社株買いを求める株主提案が出ることもある。買い戻した株式は金庫株として保有するか、用途がない場合は消却する。
 欧米企業に比べて日本企業のROEが低いことは課題となってきた。2014年に経済産業省がROE8%超を目標に掲げる「伊藤レポート」を公表、自社株買いによってROEの引き上げに取り組む企業も増えた。米国では銀行借り入れで得た資金で自社株買いをしてROEを引き上げる企業も多かった。新型コロナウイルスの影響による業績悪化を受けて、株主優先でROE偏重の経営に批判も強まっている。