日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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財政統合

2020年7月22日(水) 日本経済新聞 朝刊

国の枠超え予算一体運営
 国の枠を超えて財政を統合すること。政府予算を一体運営することにつながる。欧州連合(EU)は1999年に単一通貨ユーロの導入により通貨を統合し欧州中央銀行(ECB)を柱として金融政策も統合したが、財政は統合せずそれぞれの加盟国が責任を担ってきた。財政統合で域内の財政調整をできるようになれば、加盟国の間でばらつきがある経済力などの是正につながると期待される。
 2009年のギリシャの債務問題に端を発したユーロ危機のなかでも財政が脆弱な国が浮き彫りとなり、財政統合はEUを改革するうえでの課題となっていた。実現すればドイツなど財政上豊かな北部欧州から財政難に苦しむ南欧へ財政資金を移すことになり、「富の再配分」という面もある。
 これまでもEUではユーロ圏の財政規律と経済政策協調を強化することに取り組み、市場で資金調達が難しい国に融資する「欧州安定メカニズム」の設立などの財政支援策を実施してきた。EUが大規模な債務の共有化に踏み込むのは今回が初めて。財政統合への一歩となる。