日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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債務のワナ

2020年8月7日(金) 日本経済新聞 朝刊

援助が政策や外交縛る
 2国間の融資で国際援助を受けた国が債権国から政策や外交などで圧力を受ける事態に陥ること。債務の返済に行き詰まった国が債権国に対して融資を受けて建設したインフラの権益を渡したり、軍事的な協力をしたりするケースがある。はじめから債務の返済能力に乏しいことを分かっていながら意図的に貸し付けを増やすケースもあると指摘されている。
 近年は中国のアフリカやアジア向けの融資について「債務のワナ」ではないかと指摘する声が多い。たとえば広域経済圏構想「一帯一路」で海上ルートの要所にあるアフリカのジブチに対して中国は国内総生産(GDP)比で4割の債権を持っている。ジブチには中国軍の基地が建設された。
 こうした事態を背景に2019年の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)では、途上国の返済余力に配慮した「質の高いインフラ投資原則」が確認された。