日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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基軸通貨

2020年8月9日(日) 日本経済新聞 朝刊

発行国、経済規模や軍事力必要
 通貨価値への信認や利便性が他の通貨に勝ることから、貿易や金融取引などに幅広く使われ、国際通貨の中で中心的な地位を占める通貨のこと。基軸通貨となるには、発行国の経済規模や金融市場の大きさ、金融システムの発達、さらにこれらの体制を他国の侵略から守り抜けるだけの軍事力も必要とされる。
 第2次世界大戦前までは英ポンドが基軸通貨の座にあったが、戦後は米ドルに交代した。国際通貨基金(IMF)によると、3月末時点で加盟各国が保有する外貨準備のうち、米ドルでの保有比率は62%と、第2位のユーロの20%を大きく上回る。ただ、米ドル比率は7割程度だった20年前比では10ポイント程度下がり、その地位は相対的に低下しつつある。
 近年は紙幣や硬貨といった物理的な通貨ではなく、通貨価値が電子化され、利便性も高い「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」が基軸通貨のドルに取って代わるとの議論もある。中国は2019年、主要国で初めてデジタル人民元の発行に踏み切ると発表するなど、各国が開発を競っている。