日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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量子技術

2020年9月19日(土) 日本経済新聞 朝刊

高速計算や位置情報に活用
 アインシュタインの相対性理論とともに現代物理学の土台をなす理論「量子力学」に基づいた次世代のテクノロジー。量子は原子レベル以下の極微の世界のエネルギーや物質の単位のことで、電子や光の粒である光子が代表例だ。量子は身の回りの世界の常識とは異なる不思議なふるまいをみせ、その性質を利用することで従来は不可能だったことが実現できるようになると期待される。
 量子コンピューターは1980年代に概念が提唱された計算機だ。2019年に米グーグルが最先端のスーパーコンピューターより約15億倍速く問題を解く性能を示し、注目を集めた。情報漏洩のリスクを極限まで下げる暗号や、全地球測位システム(GPS)なしで自己位置が推定できるセンサーなどの開発、実用化も進みつつある。
 近年、関心を集めているのは量子を制御する技術が向上したことが大きい。米国はトランプ政権下で研究開発の体制を強化し、欧州連合(EU)も18年から10億ユーロ(約1200億円)規模の長期プロジェクトを始動した。中国も国をあげて積極投資し、技術力を高めている。