日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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一つの中国

2016年2月1日(月) 掲載

 1949年の中台分断後、「自らが中国の正統政権である」と主張してきた双方が対話を始める土台となった原則。中国大陸と台湾は「一つの中国」に属することを意味する。中台の交流窓口機関が92年に口頭で認め合ったとされ、これを「92年コンセンサス」と呼ぶ。正統性を巡る争いを玉虫色に棚上げし、実務的な対話を進めるため編み出した考え方だ。
 台湾の国民党は「『一つの中国』はそれぞれが定義する」と解釈し「中華民国」を名乗る。中国共産党は「中華人民共和国」と主張、台湾は自国の一部とみなす。2015年11月に実現した中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統(国民党)の首脳会談でも「一つの中国」の原則を確認した。
 一方、今回の選挙で大勝した民進党は「92年コンセンサス」は認めないとの立場。00~08年に政権を握った際には独立志向を強め中国との関係が悪化した。ただ5月に総統に就任する蔡英文氏は「現状を維持する」と繰り返しており、中国との現実的な関係維持を模索する。中国側がこの姿勢を認めるかは不明で、経済交流など中台関係が不安定になる可能性もある。