日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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高炉

2016年3月1日(火) 掲載

 製鉄所の中核的な設備で製鉄工程の最上流に位置する。とっくりのような縦長の形で内部は耐火れんがで覆う。大型のものは炉内容積が5000立方メートルを超す。鉄鉱石とコークス(蒸し焼きの石炭)を交互に投入し、炉の下部から高温の熱風を吹き込んで鉄鉱石を溶かしながら酸素を取り除き、「銑鉄」と呼ぶ溶けた鉄をつくり出す。銑鉄から不純物を取り除く製鋼工程と圧延工程を経て、鋼板や鋼管といった製品になる。
 鉄くずを電気炉で溶かす方式に比べ、高炉は不純物の少ない高級鋼材を製造するのに適しているとされる。日本国内で高炉を持つ一貫製鉄会社は新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼所、日新製鋼の4社で30基近くある。高炉による国内の粗鋼生産量は2015年に約8100万トンだった。
 大量の原燃料を投じる高炉と製鋼工程は鉄鋼製品の製造コストの大半を占めるため、高炉の稼働率向上や効率改善はコスト競争力を高めるのに欠かせない。生産性と品質を維持するために、約20年ごとに耐火れんがを張り替えるなど数百億円を投じる改修工事が必要になる。製造コストや投資効率を改善するため、新日鉄住金は国内製鉄所で高炉2基を順次停止する計画だ。