日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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年金債務

2016年8月1日(月) 掲載

 将来の年金や退職金の支払いに向け、企業が現時点で準備しておくべき金額のことを指す。正式には「退職給付債務」と呼ぶ。算出には複利計算の逆の手続きを踏む。複利運用なら利息が利息を生む形で、現在持っている資金が将来に向けて増加していく。これに対し、将来の支払額を年金債務に換算するには、一定の利率で割り算をしていく。この利率が割引率で、長期国債の利回りなどを参考に決める。
 割引率が大きいと、現時点の額は小さくなる。一方、割引率がゼロなら将来と現在の額は同じになり、マイナスなら現在の額の方が大きくなる。金利がマイナスなら資産は運用で目減りしてしまうため、将来支払う額よりも多く現時点で準備しておく必要があるためだ。
 日本では低金利が長く続き企業の年金債務は増加傾向にあった。日銀のマイナス金利政策導入で金利低下が加速し、その副作用が企業財務にも及んできた格好だ。日本の会計基準をつくる企業会計基準委員会(ASBJ)はマイナス金利の扱いについての議論を本格化する見通しだ。