日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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運送業の人手不足

2016年11月1日(火) 掲載

 総務省の労働力調査によると2015年のトラック運転手は80万人で前年比で3万人減少した。トラック運転手を含む「自動車運転の職業」の有効求人倍率は15年度に2.25倍で、全業種平均の1.21倍を大きく上回る。若者の就業が少なく、高齢化も進んでいる。7割が40代以上で、15%は60代以上だ。新規就業の減少と高齢者の退職で人手不足の深刻化が懸念される。鉄道貨物協会は20年度には約10万人のトラック運転手が不足すると予測する。
 トラック運転手の減少は長時間労働の割に賃金が低く、職業としての魅力が薄れていることが背景にある。厚生労働省の「過労死等防止対策白書」によると、1週間の就業時間が60時間以上の雇用者の割合は「運輸・郵便業」で約2割となり、全業種で最も高かった。一方、トラック運転手が含まれる「道路貨物運送業」の平均賃金は14年に月額約29万4千円で、全産業平均を2万円下回る。
 恒常的な人手不足は物流の停滞を招きかねない。ビール業界で共同輸送に取り組む動きが出始めたほか、バスや鉄道を使った貨物輸送も広がってきた。ヤマトホールディングスは岩手県や宮崎県の路線バスで乗客と一緒に荷物を運ぶ「客貨混載」に取り組んでいる。トラック輸送の一部を公共交通機関で代替し、荷物の少ない地域の輸送効率を高める。佐川急便も第三セクターの北越急行(新潟県南魚沼市)の鉄道車両で荷物を運ぶ事業を来年度に始める。