日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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量子コンピューター

2017年10月1日(日) 掲載

量子コンピューターは、電子など極めて小さな世界で成り立つ法則を応用する。物質を形づくる小さなものを「量子」といい、その振る舞いを説明する「量子力学」の原理を使う。現在のコンピューターは情報を「0」と「1」の2進法で処理する。0と1の並び方によって、膨大な量の計算が必要になる。量子コンピューターは量子力学の「重ね合わせ」と呼ぶ現象を利用し、情報を「0」でもあり「1」でもある状態で扱える。無数にある情報をまとめて計算できるのが特徴だ。世界最速のスーパーコンピューターで数千年かかるような計算問題を数分で解けるとされる。
 カナダのベンチャー企業は量子コンピューターの原型となる装置を開発しており、1998年に東京工業大学の西森秀稔教授らが提唱した理論などが応用されている。現在のコンピューターは半導体の性能などから2020年代にも高速化に限界が訪れるとみる専門家が多い。
 新しい量子コンピューターを開発しようと、米国は年200億円を投じ、英国も5年で500億円弱を投資する。欧州連合(EU)でも19年から10年で約1250億円規模のプロジェクトを立ち上げる計画だ。日本も基礎技術は強く、優れた注目論文の割合では欧米に迫る。文部科学省は18年度から量子コンピューターなどに対して10年で約300億円を投じ、実用化を後押しする方針だ。