日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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再生産数

2020年5月1日(金) 掲載

あるウイルスを1人の感染者が何人に感染させるかを示す値。1人が2人に感染させる場合、再生産数は2となる。このペースで感染が拡大し、さらに10回続くと感染者は2000人以上に膨らむ。対策によって再生産数が1を切れば、流行が収まりつつあることを示す。1以上が続けば流行が勢いを増す。新型コロナウイルスの感染対策で各国政府が国民らに自宅待機を求めているロックダウン(都市封鎖)の解除や緩和を探る上で重要な指標だ。
 新型コロナをめぐっては、香港中文大、米フロリダ大など多くの世界の研究機関が、2月時点でいずれも再生産数が3程度と、世界保健機関(WHO)が当初推定していた1.4~2.5よりも高い数値になりそうだと推定した。2009年に流行した新型インフルエンザが1.4~1.6、季節性インフルエンザが1.3、重症急性呼吸器症候群(SARS)が2~4などの結果を踏まえても、比較的高い数値といえる。
 欧州全域と米国の一部では足元で1未満に低下しており、感染抑制の対策は一定の効果が出ているとの見方がある。ただ、数値が1をわずかに下回るか上回るかで、流行の動向は大きく左右される。経済への影響を懸念するあまり規制緩和を急げば、反動で再び感染が広がりかねず、各国は難しいかじ取りを迫られる。