日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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ワッセナー合意

2013年4月1日(月) 掲載

 失業率の悪化などに直面したオランダで1982年、政府と経営者、労働組合の代表の三者が話し合い、賃金上昇の抑制などを取り決めた協定のこと。ハーグ郊外のワッセナーで結んだことからこう呼ばれる。(1)労組は賃金上昇の抑制(2)政府は社会保障給付を抑える一方で減税の実施(3)経営者はワークシェアリング(仕事の分かち合い)を導入して雇用を確保――を柱に三者の痛み分けで事態の打開をめざした。
 天然ガスの輸出で潤っていたオランダは70年以降、政府が手厚い社会福祉政策を続けた。だが通貨高で国内の輸出産業の経営環境が悪化。社会保障費が膨らむなかで失業率が2ケタに悪化し、「オランダ病」と呼ばれる苦境に陥った。雇用対策と財政の健全化を同時に達成する必要に迫られた。
 合意後は10年近くかかりながらも失業率が下がり、産業構造に応じた雇用の流動化も実現。経済構造改革の成功例として各国の政策当局者らの関心を集め、「オランダの奇跡」とも評された。とりわけ時短の導入による雇用の確保策はワークシェアリングの手本とされてきた。