日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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がん先端治療

2013年5月1日(水) 掲載

 新たな医療技術を活用したがんの治療法のことで、世界で様々な手法が開発されている。がんの治療には大きくわけて手術、抗がん剤、放射線治療の3つの種類がある。国内では抗がん剤の承認が海外に比べて遅れていると指摘されてきた。放射線治療をめぐっては、国内の大学や医療機器メーカーが技術開発に力を入れている。放射線によるエネルギーを高い精度でがん細胞に集中する「粒子線治療」の分野では、日本が世界でも最先端とされている。
 ここにきて注目されているのが、「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)と呼ばれる最先端の治療法。患者にホウ素化合物を注射し、がん細胞に取り込まれた化合物に中性子線を当てると、がん細胞だけが死滅する仕組みだ。治療に使う中性子線は弱く、正常な細胞は傷つけずに通過するため、副作用のリスクが小さいとされる。
 住友重機械工業や京都大学は巨大な原子炉を抜きにして中性子をつくり出す施設を開発した。ほかのメーカーも2014年以降、相次いでBNCTの臨床試験を始める計画を持っている。実用化につながれば、これまで難しかった悪性脳腫瘍や頭けい部のがんの治療に効果が出ることが期待されている。