再生医療
2013年9月1日(日) 掲載
健康な細胞をもとに、細胞を培養して増やし、移植して病気やケガで失われた臓器や組織の機能を回復する。日本で実用化されているのは皮膚と軟骨の2種類のみ。京都大学の山中伸弥教授が開発したiPS細胞による治療も再生医療の有望な治療方法のひとつ。ニコンや島津製作所などが培養などに必要な技術の開発に注力している。
日本ではジャパン・ティッシュ・エンジニアリングが皮膚と軟骨の2種類を製品化した。経済産業省によると、海外では2012年12月時点では欧州は20品目、米国は9品目、韓国は14品目が既に発売されており、日本は後手に回っているのが現状だ。
国も再生医療分野の実用化を後押ししている。今年4月には「再生医療推進法」が成立。再生医療の推進が盛り込まれた。今年秋には政府は再生医療製品を早期に承認する改正薬事法案の成立を目指している。