日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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経済用語を索引から検索できます。

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ヒッグス粒子

2013年11月1日(金) 掲載

 物質をどんどん細かくしていき、これ以上分割できない限界まで小さくしていくと素粒子に行き当たる。その中で、あらゆる物に質量を与えている素粒子がヒッグス粒子だ。現代物理学の基礎となる「標準理論」では、素粒子は17種類ある。そのうち16種類はすでに実験で確認されており、唯一発見されていなかったのがヒッグス粒子だった。
 欧州合同原子核研究機関(CERN)が1980年代から、大型加速器を使った実験でヒッグス粒子を探す実験を続けてきた。2012年7月、ヒッグス粒子とみられる新しい粒子を発見したと公表した。さらに実験を重ねて13年3月に新粒子はヒッグス粒子であると断定した。提唱からほぼ50年を経て、ヒッグス粒子の存在は正しかったと証明された。
 ヒッグス粒子の理論の土台作りで貢献したのが、米シカゴ大学の南部陽一郎名誉教授だ。08年にノーベル物理学賞を受賞した「自発的対称性の破れ」の理論がヒントになっている。ピーター・ヒッグス氏は「彼が提唱した理論に魅了された」と証言。フランソワ・アングレール氏は自らの理論について「南部氏のすばらしい論文がもとになっていた」と振り返っている。