日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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損益分岐点

2013年12月2日(月) 掲載

 企業経営でもうけが出るかどうかの分かれ目となる売上高の水準のこと。企業活動でかかる費用には固定費と変動費の2つがある。固定費は人件費や工場の減価償却費といった一定額が必要なもの、変動費は原材料費や光熱費など生産量や販売量に応じて変わる費用。この2つをまかなえる売上高を上げることが大事なカギになる。売上高が固定費と変動費の合計と一致する、すなわち利益がゼロの水準を損益分岐点売上高と呼ぶ。また、売上高ではなく、販売数量から損益分岐点をみるケースもある。
 経営分析などに用いる「損益分岐点比率」は、損益分岐点売上高を実際の売上高で除した比率のことで、この比率が低いほど利益が出やすい収益構造であることを示す。比率を下げるには、(1)固定費を減らす(2)利益率の高い製品を増やして変動費比率を抑える(3)売上高を増やす――が有効だ。
 上場企業1653社の単独決算の集計では、2006年度に80.47%だった損益分岐点比率は09年度には89.93%に上昇した。リーマン・ショックによる需要減と円高により、売上高が落ち込み、収益性が大きく悪化した。その後、構造改革などで固定費を削減、高付加価値製品の開発などにも取り組んで、12年度には86.64%まで低下した。3月期決算企業の13年度は円安効果や内需拡大で、売上高は前年度から約1割増えそうで、損益分岐点比率がさらに下がる可能性がある。