日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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万能細胞

2014年2月1日(土) 掲載

 神経や心臓など体のあらゆる組織に成長できる性質を持つ細胞。よく知られているのが京都大学の山中伸弥教授が開発したiPS細胞で、皮膚などの細胞に遺伝子を入れて作る。2006年にマウスで初めて作製に成功し、翌年には人の細胞でも作ったと発表した。この功績で山中教授は12年にノーベル生理学・医学賞に輝いた。iPS細胞以外には受精卵を壊して作る胚性幹細胞(ES細胞)がある。作り方の異なるSTAP細胞は人間にも応用できる新たな万能細胞になる可能性がある。
 病気やケガなどで損なわれた臓器の機能回復を目指す再生医療や創薬への応用が期待されている。例えば、患者の細胞からiPS細胞を作り、さらに臓器の細胞に育てれば、移植しても拒絶反応が起きる心配がない。国内では理化学研究所などがiPS細胞から網膜の細胞を作り、目の難病患者に移植する臨床研究が始まった。
 ただ万能細胞が安全かどうかを調べる研究は発展途上だ。iPS細胞は作製時に入れた遺伝子の作用で、がん化する恐れもある。このため細胞内の遺伝子の働き方やDNAのわずかな変化まで詳細に調べる必要がある。京大などは再生医療に最適なiPS細胞の作製法確立を目指している。