日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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経常収支

2014年3月1日(土) 掲載

 モノやサービス、配当、利子など海外との取引を総合的にまとめた指標。経常収支は輸出入の差額である貿易収支のほか、旅行などのサービス収支、海外からの株式の配当などの所得収支、無償援助協力などの経常移転収支で構成する。経常収支が黒字の場合は国内に入ってくるお金が、出ていくお金よりも多いことを示す。
 日本の経常収支は第2次大戦後から1960年代まで黒字と赤字を繰り返した。石油危機を経験した70年代は原油が大幅に値上がりして貿易収支が悪化し、73~75年と79~80年の経常収支は赤字となった。80年代以降は自動車や電気製品などの輸出が伸び、経常収支は黒字を保った。2007年の経常黒字は約25兆円となり、比較できる85年以降で最高になった。
 経済学者のクローサー氏らは経常収支の移り変わりを6つの段階に分けて説明している。最も初期の「未成熟な債務国」は国内産業の基盤が弱いため海外からの輸入や借金に頼りやすく、大幅な経常赤字に陥る。3段階目の「債務返済国」に移れば、借金の負担が軽くなる半面、産業に競争力がついて輸出を伸ばせるようになり、経常黒字に転じる。一般に足元の日本は発展段階の5番目で、貿易・サービス収支の赤字を所得収支の黒字で補う「成熟した債権国」に分類される。