日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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完全雇用

2014年10月1日(水) 掲載

 働く意思と能力がある人が全員働いている状態を完全雇用という。企業の求人が減ることで起こる「需要不足失業」が、景気拡大でゼロになった状態を指す。政府が毎月発表する完全失業率は、この需要不足失業と、技能や年齢といった条件面で求職者と企業の希望がかみ合わない「ミスマッチ失業」を合わせた数字だ。ミスマッチは常に残るため失業率は完全雇用でもゼロにならない。
 日本の完全失業率は7月が3.8%と、9カ月連続で3%台の低水準にとどまる。景気回復に加え、人口減で働き手が減っているためだ。ニッセイ基礎研究所の試算では足元のミスマッチ失業率は3%台半ば。日銀の黒田東彦総裁は2014年3月に「ほぼ完全雇用の状態」と指摘した。景気がこれ以上良くなっても、失業率の大幅な改善は難しい。
 ミスマッチ失業率は20年前から1ポイントあまり上がっている。これは先進国にほぼ共通する動きで、IT(情報技術)の普及で事務職の求人が減ったほか、メーカーの海外移転で生産現場の仕事が減ったことが響いた。ミスマッチを減らすには、新しい技能を身につける職業訓練や、雇用の規制緩和で転職を促すことが必要だ。