日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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マネタリーベース

2014年12月1日(月) 掲載

 世の中に流通している現金(銀行券と硬貨)と、金融機関が預金の払い戻しなどに備えて日銀に預けている「当座預金」の残高の合計で、資金供給量ともいう。日銀は不景気のときは金融機関が持つ国債を買い上げ、マネタリーベースを増やして経済を刺激しようとする。一方、景気が過熱しているときには、日銀が持つ国債を金融機関に売り払って資金を吸い上げる。マネタリーベースを減らすことで過度のインフレやバブルの発生を防ぎ、安定的な経済成長に誘導する狙いがある。
 日銀は国債の売り買いによって当座預金残高を直接動かせるので、マネタリーベースは金融政策の姿勢を示す一つの指標になる。9月のマネタリーベース(月末時点)は252兆円で過去最高を記録した。うち現金は91兆円で、当座預金は161兆円だった。
 日銀は今回の金融政策決定会合で年間約60兆~70兆円としていた年間のマネタリーベースの増加ペースを、約10兆~20兆円追加した。今後の年間の増加ペースは約80兆円に拡大した格好だ。日銀が買い入れる長期国債の平均残存期間は7~10年程度に延長した。
 マネタリーベースを増やす背景には、利子が低い日銀の当座預金が積み上がれば、金融機関がもっと金利水準の高い企業への貸し出しが増えるとの思惑がある。収益率の高い株式や不動産投資信託(REIT)などにも資金が回るようになれば、経済が活性化するという考え方もある。