日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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炭素繊維

2014年12月1日(月) 掲載

 鉄に比べ4分の1の軽さながら10倍以上の強度がある高機能繊維。原料の種類によって大きく2種類に分けられる。東レなどが製造する主流の「PAN系炭素繊維」はアクリル繊維を焼成し、5~10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの細い糸を数千~数万本束ねて1本の炭素繊維の糸に仕上げる。実用化が始まった1970年代は釣りざおや自転車などに使われた。最近は航空機やシェールガスの運搬容器などにも広がっている。
 80年代には世界で10社近くが競合していたが、開発に多大な費用がかかるなど採算確保が難しく欧米勢が相次ぎ撤退した。日本メーカーは軽さと丈夫さを追求し、航空機や自動車などの需要を開拓。価格競争の厳しい汎用品から手を引くことで収益力を高めていった。現在は東レと帝人子会社の東邦テナックス、三菱レイヨンの日系3社で世界シェアの5割強を占める。世界の需要は2020年に現在の2.5倍の約14万トンまで増える見通しだ。
 期待がかかるのは自動車分野。高級車やスポーツカーなどに限られてきたが、電気自動車(EV)や燃料電池車などのエコカーに採用が相次ぐ見通しだ。自動車での利用が本格化すれば炭素繊維の需要はさらに伸びていきそうだ。