日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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変動相場制

2015年1月1日(木) 掲載

 交換レートを固定しないで、外国為替市場で行われる実際の取引を通じて決める制度。「フロート制」とも呼ばれ、市場の需要と供給に応じて為替レートが決まる半面、投機筋などの動きで相場が乱高下するリスクもある。このため、新興国など通貨価値が不安定な国は為替レートを固定、または小さい変動幅で抑える「固定相場制」を採用することが多い。
 第2次世界大戦以降の国際通貨体制は、ドルの強力な信認を背景にした固定相場制だった。ドルだけが金と交換され、国際通貨基金(IMF)の参加国の通貨はドルを中心に交換比率が決まっていた。ただ、1960年代ころから米国では国際収支の赤字からドルの信認が低下し、ドルの価値は経済実態とかけ離れたものになっていた。このため、ニクソン大統領(当時)は71年にドルと金の交換を停止。先進各国はそれをきっかけに73年に変動相場制へ移行した。
 固定相場制では各国は為替相場の安定を優先した金融・財政政策の運営を求められ、インフレなどの弊害も生じたが、変動相場下では国内経済に専念しやすくなった。日本でも、固定相場採用時は1ドル=360円で為替レートが固定されていた。73年の変動相場制への移行で円相場は上昇を続け、東日本大震災後の2011年10月には1ドル=75円32銭の史上最高値をつけた。