自動車保険
2015年6月1日(月) 掲載
自動車保険は、国が運営し法律で加入を義務づけている「自動車損害賠償責任(自賠責)保険」と、民間の損害保険会社が販売する「任意保険」の2つに分類される。自賠責は他人にけがをさせたり、死亡させたりした場合にのみ保険金が下りる。補償内容が限られるため、多くの人は他人の車や建物への損害のほか、自分の車が損傷した場合も補償が受けられる任意保険に加入する。代車費用などを賄う特約も付けられる。
任意保険の保険料は車種や用途、運転者の年齢などで異なる。人によって事故を起こす確率や車の修理費用に差が生じるからだ。事故歴に応じて契約者を20段階の等級に分け、等級に応じて保険料が変わる「等級制度」も導入されている。1年間無事故だと等級が上がり翌年の保険料が安くなる一方、事故を起こすと等級が下がり保険料も上がる仕組みだ。
近年はIT(情報技術)を活用した「テレマティクス保険」の商品開発も進んでいる。自動車に設置した端末から走行距離や運転速度、急発進や急ブレーキの回数など「運転のくせ」に関する情報を集め、事故のリスクを割り出して保険料を算定する。