日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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緊急流動性支援

2015年8月1日(土) 掲載

 ユーロ圏の各国の中央銀行が資金繰りに窮した市中銀行に対し、緊急融資する手段。英語では「ELA(Emergency Liquidity Assistance)」と呼ばれる。ただ、規模が大きくなると欧州中央銀行(ECB)の承認が必要になる。市中銀行の命運を握る「最後の砦(とりで)」としての機能を果たす。金利は通常より高い。
 経営不安で格付けが下がり、ECBによる定期的な資金供給を受けられなくなった金融機関が支援の対象となる。現在は顧客による預金流出が相次ぐギリシャ国内の銀行に資金を供給している。銀行の資金が枯渇して経営が行き詰まるのを防ぐ重要な役割を担っている。過去には金融危機に陥ったキプロスの支援でも活用された。
 いまのギリシャ危機では、利用の可否や上限をECBが理事会で決めている。1日の理事会ではギリシャ向けELAの上限枠を現行の約900億ユーロ(12兆円規模)で据え置き、追加支援を見送った。ECBはあくまでELAを経営が健全な銀行への一時的な資金供給手段と位置づけている。ギリシャ国債を大量に抱える同国の市中銀行を不健全とみなし支援を打ち切れば、銀行が破綻し、市民生活や企業活動への影響は甚大だ。