日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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セーフガード

2015年11月1日(日) 掲載

 特定の農産品や工業品の輸入量が想定以上に増え、国内産業に大きな損害を与えることが懸念される場合に、一時的に関税を引き上げたり、輸入数量を制限したりできる措置。世界貿易機関(WTO)の協定で認められており、大筋合意した環太平洋経済連携協定(TPP)にも盛り込まれた。
 TPPの関税協議では、日本は今は38.5%の牛肉の関税を段階的に9%まで下げることを受け入れた一方、年間の輸入数量が一定水準を超えた場合にセーフガードを発動することを各国に認めさせた。関税を通常よりも高くして輸入数量が急激に増えるのを防ぐ。発動される輸入数量は当初は年間59万トンと少ないが、10年目に69.6万トン、16年目に73.8万トンと段階的に増やし、発動しにくくなる。高価格品で4.3%の関税を発効から10年目に撤廃する豚肉でもセーフガードを導入した。
 日本では2001年に中国からネギや生シイタケなどの輸入量が急激に増え、暫定的にセーフガードを発動したことがある。世界では近年、インドネシア、インド、トルコなどの新興国がセーフガードを利用する例が増えている。ただ、条件を満たさずに発動しているとみなされると、貿易紛争に発展することもある。