日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

索引

経済用語を索引から検索できます。

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売り出し価格

2015年11月1日(日) 掲載

 上場企業や上場予定企業の株主が不特定多数の投資家に株式を売却(売り出し)するときの価格を指す。企業が新たに株式を発行(公募増資)する際の価格は「公募価格」と呼び、新規株式公開(IPO)などで売り出しと公募増資を同時に実施する場合は「公募・売り出し価格」と言う。
 IPOでの売り出し価格の決定には、3つのステップがある。まず、上場手続きの中心を担う主幹事証券会社が「想定価格」を算定する。企業の業績や将来性などを参考にはじき、証券取引所の上場承認と同じタイミングで公表する。次が「仮条件」の決定だ。主幹事証券が株式購入を検討する投資家を対象に、妥当と考える株価水準を聞き取る。こうした調査を基にして、一定の幅がある仮条件価格を設定する。最後に仮条件の範囲内で、いくらの価格で何株購入したいかを投資家から申し込んでもらう「ブックビルディング(需要予測)」を実施し、最終的な売り出し価格を決める。
 11月4日に上場する日本郵政グループ3社の場合、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の売り出し価格を先に決め、日本郵政は10月26日の予定。証券会社は原則として需要予測に応じた顧客を対象に株式を販売する。株式の割当先を裁量で決めたり、抽選方式を採用したりするなど販売方法には証券会社によって違いがある。