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アンモニア

2021.7.8(木) 掲載
燃やしてもCO2出ず
 水素(元素記号H)と窒素(同N)の化合物アンモニア(NH3)は燃やしても二酸化炭素(CO2)が出ない。石炭火力発電をすべてアンモニア燃料に切り替えると、日本の電力部門のCO2排出を半減できる。海運業界も長距離船舶の脱炭素燃料としてアンモニアに注目している。
 20世紀初めに開発された「ハーバー・ボッシュ法」で製造する。これまでは天然ガスや石炭を原料とすることが多く、世界の年間生産能力は約2億トン。肥料の原料として米国やインドなどが化学タンカーで輸入している。マイナス33度まで冷却すれば液化する。常温でもタイヤの気圧に相当する8.5気圧まで高めれば液化する。
 東洋エンジニアリングがアンモニア製造設備の設計・建設に強みを持ち、世界の既存プラントの15%を手掛けた。同社と伊藤忠商事などは、ロシア・イルクーツクで天然ガスからアンモニアをつくる際、CO2を地中に回収・貯留する「ブルーアンモニア」を製造し、日本に輸出する計画を進めている。