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小型モジュール炉

2021.10.13(水) 掲載
次世代電源として期待
 現在商用化している出力100万キロワット級の原子炉に比べて出力が小さい原子炉。世界が脱炭素にかじを切る中で温暖化ガスを排出しない次世代の電源として期待される。米国や日本、中国などが開発を進める。工場で部品を組み立てて現場で設置する方式で品質管理や工期の短縮ができるため、建設費が通常の原発より安くすむとされる。
 小型で熱を外に逃がしやすく、事故時に自然に冷却でき安全性に配慮しているとされる。発電の出力は30万キロワット程度と小さく、スケールメリットが効かないため通常の原発と比べて発電コストが下がりにくい。日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック(GE)の原子力合弁会社や、米スタートアップのニュースケール・パワーなどが開発を進める。ニュースケールには日揮ホールディングス(HD)やIHIも出資している。
 放射性物質を環境中に放出してしまうような事故のリスクは低いとされるが、使用済み燃料や廃炉後に放射性廃棄物が生じるのは通常の原発と変わらない。廃棄物は数万年単位で管理が必要なものもあり、最終処分場が決まらないまま開発することに異論もある。