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ウイスキー再び人気~その背景と最新事情を知る

2015.2.16 掲載
高度経済成長期にブームとなり、年配の男性向けのお酒とのイメージが強かったウイスキー。メーカーが新たに提案したウイスキーを炭酸水で割る「ハイボール」が若者の間で広がり、再びブームとなっています。国産ウイスキーの先駆者夫妻を取り上げたテレビドラマの放映もウイスキーへの関心を高めています。今回はウイスキーの基礎知識と国産ウイスキーの歴史、ブーム再燃の背景、国内メーカーの関連動向などについて解説します。

2.大麦などを原料とし、木樽で熟成させる蒸留酒(2)

2.大麦などを原料とし、木樽で熟成させる蒸留酒(2)
 世界にはさまざまな特徴を持つウイスキーがあり、モルトのみを原料とする「モルト・ウイスキー」、モルトにトウモロコシや小麦などの穀物を組み合わせた「グレーン・ウイスキー」、この2つをブレンドする「ブレンデッド・ウイスキー」に大別されます。なかでも、同じ蒸留所のモルト・ウイスキーだけを使ったウイスキーは「シングル・モルト・ウイスキー」と呼ばれ、蒸留所の個性がはっきりあらわれることから近年、人気を集めています。
 産地の違いによっても、英国・スコットランドの「スコッチ・ウイスキー」、アイルランド(アイルランド共和国と英国・北アイルランド)の「アイリッシュ・ウイスキー」、米国の「アメリカン・ウイスキー」、カナダの「カナディアン・ウイスキー」などに分類されます。
 日本でウイスキーの製造が本格的に始まったのは1923年(大正12年)で、その歴史はウイスキー発祥の地とされ、ウイスキーが生活に深く根ざすスコットランドやアイルランドの「本家」と比べるべくもありません。しかし、近年は高い技術力に裏打ちされた国産ブランドの品質の良さが評価され、国際品評会で入賞するまでになっています。「ジャパニーズ・ウイスキー」と呼ばれ、スコットランドやアイルランド、米国、カナダと並ぶ、世界の5大ウイスキー産地の一つにも数えられます。
2015年2月16日掲載