むずかしいニュースこそ、「見て」学ぼう 全図解ニュース解説

その時気になる経済ニュースを、写真や図解を使いながらわかりやすく解説するコーナーです。

ニュースとニュースのつながりや、過去から現在への流れ、
そして今後への影響などを「立体的」に理解することができます。

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テーマネット通販をめぐり激変する「物流」の最新事情を知る!

インターネットビジネスの隆盛に伴い、モノを運ぶ物流の重要性が増しています。競争の激化しているネット通販業界では、先行する米アマゾン・ドット・コムに対抗して楽天が自前の物流網の整備に乗り出すなど、物流機能を強化する動きが広がっています。また宅配サービス大手のヤマトホールディングスが大型物流拠点を新設するなど、既存の物流事業者もネット通販の隆盛に対応した配送サービスの高度化を急いでいます。今回は、物流の機能や現状などの基礎知識、物流をめぐるネット通販企業や物流業者の最新動向などについて解説します。

1. 生産者から消費者にいたるまでのモノの流れ(1)

1. 生産者から消費者にいたるまでのモノの流れ(1)

 メーカーから流通業者を経て消費者に至るまでの、輸送や保管によりモノが物理的に移動する流れを「物流(物的流通)」と言います。モノを運んだり預かって管理するという活動自体は昔からありますが、1950年代頃までは日本には「物流」という概念はありませんでした。状況が変わったのは1960年代半ばのことです。日本は「大量生産」「大量販売」の高度経済成長期を迎え、これに伴い大量のモノを消費地まで運ぶ「大量輸送」が求められました。そこで政府は物流の近代化を掲げ、道路や港湾整備を急ピッチで進めます。列島の東西を結ぶ東名高速道路が開通したり、地方空港の整備が進んだりしたのもこの頃です。企業においても物流の重要性が意識されるようになり、自動化・機械化された物流拠点が各地に建設され、現在につながる近代的な物流体制が整いました。
 実際の物流は一般的にイメージされる「輸送」「保管」だけではありません。モノを保護して運びやすくする「包装」、モノを積み降ろす「荷役」、値札を付けるなどの小売業者の要望に応える「流通加工」、全体の物流活動を統合する「情報管理」を加えた6つの諸活動で構成されています(図参照)。

2013年2月18日掲載