むずかしいニュースこそ、「見て」学ぼう 全図解ニュース解説

その時気になる経済ニュースを、写真や図解を使いながらわかりやすく解説するコーナーです。

ニュースとニュースのつながりや、過去から現在への流れ、
そして今後への影響などを「立体的」に理解することができます。

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テーマ「ふるさと納税」制度拡充でますます人気

出身地や応援したい都道府県・市区町村など自治体に寄付すると、住む自治体に納める税金が減る「ふるさと納税」が人気です。税金が戻ってくるうえ、寄付のお礼として特産品などをもらえるのが魅力です。2015年1月から寄付の上限が引き上げられ、4月以降は寄付が5自治体までなら確定申告が不要になったため制度がより使いやすくなり、利用が急増しています。ただ、自治体が寄付を集めるために豪華な返礼品を競って提供していることには疑問の声もあがっています。今回はふるさと納税の概要や、導入の背景、人気の理由、抱える課題などについて解説します。

1.都市と地方の税収格差を是正し地方の活性化を狙う

1.都市と地方の税収格差を是正し地方の活性化を狙う

 ふるさと納税は故郷など自分の選んだ自治体に定められた限度内のお金を寄付すると、そのうち2000円を超えた分を居住地に納める住民税や所得税から差し引く制度です。その呼称から誤解されがちですが、「納税」ではなく「寄付」にあたります。寄付先は出身地に限らず、全国のどこの自治体でも制度の対象となり、複数の自治体へ寄付もできます。
 国内では東京や大阪などの大都市圏に人が集中し、地方の人口減少や高齢化が深刻です。住民の流出が止まらない地方の自治体は税収が減って行政運営が制約され、その結果、税収が多く行政サービスが充実した都会への人口流出がさらに進む悪循環が続いています。そこで、地方の自治体への寄付を通じて都市と地方の税収格差を是正することで地方の活性化につなげる仕組みとして、ふるさと納税制度が08年に導入されました。

2015年6月15日掲載